「これで終わったね。」
父を見送った日の夜。
そう思っていた私たちでしたが、本当の意味での終わりではありませんでした。
父を見送ったあとも、家族にはたくさんの「これから」が待っていたのです。
最終話 葬儀が終わって、本当に安心したこと。
一日葬が終わり、父を見送ることができました。
家へ帰る車の中では、みんな少し疲れた表情をしていました。
それでも、不思議と穏やかな気持ちでした。
父らしい時間を過ごせた。
そんな思いが、家族みんなにあったからです。
しかし数日後。
母がぽつりと言いました。
「これから、何をすればいいのかな。」
四十九日。
位牌。
仏壇。
納骨。
相続の手続き。
今度は、別の不安が出てきました。
私は正直に言いました。
「実は、私もよく分からない。」
父を見送ることだけで精いっぱいだった私たちは、その後のことまで考える余裕がなかったのです。
そんな時、葬儀の時に相談していた担当の方へ連絡しました。
「位牌のことも相談できますか。」
「四十九日までに準備することを教えていただけますか。」
すると、
「もちろんです。一つずつご案内しますので、ご安心ください。」
その言葉に、母はほっとした表情を見せました。
分からないことがあれば相談できる。
それだけで、不安はずいぶん軽くなるのだと感じました。
父が旅立ってから、改めて思います。
葬儀は、一日で終わります。
でも、故人を想う時間は、そのあともずっと続いていきます。
だからこそ、家族に寄り添い、これからのことも一緒に考えてくれる存在がいることは、大きな安心につながりました。
父が私たちに最後に残してくれたもの。
それは、家族が支え合う時間だったのかもしれません。
編集部より
ご葬儀が終わると、四十九日法要や納骨、位牌・仏壇の準備、相続など、ご家族が対応することは少なくありません。
「何から始めればいいのか分からない。」
そのようなお声をいただくことも多くあります。
だからこそ、葬儀だけではなく、その後も相談できる相手がいることは、ご家族にとって大きな安心につながります。
ご葬儀後に確認しておきたいこと
- 四十九日までに必要な準備を確認する
- 位牌や仏壇について相談する
- 納骨の日程を家族で話し合う
- 相続などの手続きについて確認する
- 分からないことは、一人で悩まず相談する
このシリーズを通して伝えたかったこと
突然のお別れは、誰にとっても不安なものです。
「事前相談をためらったこと。」
「病院でスマートフォンを開いたこと。」
「お寺とのご縁。」
「父の友人との思いがけない再会。」
一つひとつの出来事を通して、私たち家族が感じたのは、
「安心とは、一人で抱え込まないこと。」
ということでした。
葬儀は、大切な人とのお別れの場です。
そして、その後も家族の暮らしは続いていきます。
だからこそ、困った時に相談できる場所があることは、何より心強い支えになるのだと感じました。
次回予告
この物語は、実際によく寄せられるご相談をもとに、個人が特定されないよう再構成したフィクションです。
突然の別れは、いつ訪れるか分かりません。
だからこそ、慌てずに大切な人を見送るために、そしてご家族が安心してその後の時間を過ごすために、この体験談が少しでもお役に立てれば幸いです。
あなたなら、大切な人との
最後の時間をどのように
過ごしたいですか?
家族だから知っていることもあれば、友人だからこそ知っている一面もあります。
突然のお別れの中では、悲しみだけでなく、多くの決断が必要になります。
だからこそ、「もしもの時」に備えて話し合ったり、相談先を知っておいたりすることは、ご家族への思いやりにもつながります。


















































