母の死後、何をどうすれば?一人で抱えた3日間
母が静かに息を引き取ったその朝、「何から始めればいいの?」と戸惑った
病院のベッドで、母が静かに目を閉じたのは、まだ夜が明けきらない早朝でした。
看護師さんに「ご家族の方、葬儀のご準備を」と言われた瞬間、
頭が真っ白になりました。
「え…葬儀?もう?今から?どうすればいいの?」
周囲に頼れる親族はおらず、兄弟も遠方。
事前の準備など何もしていなかった私は、その場で“喪主”としての責任を背負うことになったのです。
葬儀社への連絡から、通夜の準備まで…“決めること”だらけの3日間
✅ 【1日目】搬送と安置の手配
手元にあったメモから、地元対応の葬儀社(町屋斎場提携)に電話しました。
「今、母が亡くなったばかりで…」と震える声で伝えると、
丁寧に搬送と安置の手配をしてくれました。
✔ 病院→安置施設(自宅に戻さず)へ搬送
✔ 喪主としての氏名・連絡先を登録
✔ 翌日の打ち合わせを予約
✅ 【2日目】葬儀社との打ち合わせと、斎場予約
打ち合わせでは以下を決定:
町屋斎場での1日葬(通夜なし、告別式+火葬)
参列者:親族7名程度
費用:約40万円程度(会食なし・供花あり)
遺影写真の選定(スマホ内の1枚を使用)
町屋斎場は火葬場併設で移動がないと聞き、
「それなら祖母にも安心」とホッとしたのを覚えています。
✅ 【3日目】通夜の代わりに、家族だけで小さなお別れ会
母の遺影を囲んで、家族だけの時間を持ちました。
式は翌日でしたが、この夜に、
「お母さん、ありがとう」
「また会おうね」
と、誰にも気を使わずに言えたことが、
私にとってとても大きな慰めになりました。
たった3日で、母を送る覚悟と「私自身の役割」に気づけた
あっという間の3日間でしたが、
その中で私は、ただ「葬儀を進める人」ではなく、
**「母の人生を締めくくる人」**になっていたんだと思います。
最初は一人で不安でいっぱいだったけれど、
葬儀社の支えと、小さな決断の積み重ねが、
“ちゃんと送れた”という実感につながりました。
まとめ|「何をどうすればいいの?」に答える、私の3日間の記録
1日目 | 葬儀社へ連絡・搬送 | 病院で焦らず、まずは電話一本から |
2日目 | 打ち合わせ・斎場決定 | 費用・プラン・日程は無理なく決める |
3日目 | 小さなお別れ・準備確認 | 通夜を省略しても、心の準備はできる |
葬儀の準備は、誰でも不安でいっぱいです。
でも、**「一歩ずつ進めばいい」**と教えてくれたのは、母との最後の時間でした。
もし今、同じように悩んでいる誰かがいたら、
この3日間の記録が、少しでもその背中をそっと押せたらと思います。
知らないと損する!葬儀手配で実際に起きた辛い体験談と改善策
葬儀は突然のことが多く、冷静に判断するのが難しい状況にあります。しかし、そんな中で不透明な契約や不必要なオプションを押し付けられることで、後々後悔するケースも少なくありません。今回は、実際にあったお客様の体験談を通じて、注意すべきポイントと改善策をご紹介します。
お客様の体験談:斎場を選んだはずが…
東京都内に住むAさんは、突然のご家族の訃報に接し、急いで葬儀の準備を進める必要がありました。故人が◯◯斎場を希望していたため、直接斎場に連絡をしたところ、そこで斎場を運営する会社が紹介する葬儀社を勧められました。
斎場の予約がすぐに埋まるとの説明を受けたAさんは焦り、紹介された葬儀社にそのまま手配を依頼することに。ところが、実際の打ち合わせでは、「このオプションを付けないと良い葬儀になりません」「他の方もこうしています」と次々に高額な追加オプションを勧められ、最終的な費用は当初の見積もりより大幅に増加してしまいました。
葬儀を無事終えた後、冷静になって他の葬儀社と料金を比較してみたAさんは驚きました。他社で同じ内容の葬儀を行えば、数十万円も安く済んでいたことがわかったのです。「急いでいたから言いなりになってしまった」「他社とも比較しておけばよかった」と後悔の念が募りました。
なぜこのようなトラブルが起きるのか?
- 斎場と葬儀社が一体化している
特定の斎場を利用するには、運営会社が指定する葬儀社を使わざるを得ないと誤解されるケースが多い。 - 時間的余裕がない
急いで手配するため、冷静に他社と比較する時間が取れず、その場で提案されたプランに納得してしまう。 - 料金が不透明
「基本プラン」の説明だけでなく、後から追加されるオプションの価格が高額になるケースが多い。
こんなトラブルを防ぐための改善策
- 複数の葬儀社を比較する 葬儀の依頼先は、一社に限定する必要はありません。斎場を利用する場合でも、外部の葬儀社を利用できることを確認しましょう。見積もりを複数取得し、内容や費用をしっかり比較することが大切です。
- 事前相談を活用する 時間に余裕がある場合は、事前相談を行いましょう。どのようなプランがあるのか、費用感を把握するだけでも安心感が増します。事前に葬儀の希望を明確にしておくと、急な手配の際も冷静に対応できます。
- 見積もりの詳細を確認する 基本料金とオプション料金を明確に分けて記載してもらい、納得できない場合は遠慮せずに質問する姿勢が重要です。また、「本当に必要か」を自分たちで冷静に判断することもポイントです。
- 斎場の利用条件を事前に確認する 特定の葬儀社以外も斎場を利用できる場合があるため、斎場の運営会社や管理者に直接確認しましょう。また、直接的な圧力を感じた場合は、第三者機関に相談することも検討しましょう。
- 葬儀後に口コミを共有する 自身の体験をインターネット上のレビューや口コミサイトに投稿することで、同じような状況にある人がトラブルを回避するための参考になります。
最後に
葬儀は決して安い買い物ではありません。そして、一度きりの儀式だからこそ、納得のいく形で送りたいものです。焦らず、落ち着いて選択肢を検討し、後悔のない決断をすることが大切です。
もしもの時のために、今から信頼できる葬儀社や斎場を調べておくのも良いでしょう。心に余裕があると、いざという時の判断も変わります。
疎遠だった母の葬儀で起きた予想外のトラブル――高額請求から地元葬儀社への転換で見つけた安心感
母の訃報は突然だった。長年疎遠だった母親が亡くなったと聞き、何とも言えない感情がこみ上げたものの、現実的な問題が私を待ち受けていた。葬儀をどうするかだ。
正直なところ、私は葬儀の知識がほとんどなかった。テレビCMでよく見かける「小さなお葬式」というサービスを思い出し、急いで電話をかけた。担当者は「R葬儀社」という業者を紹介してくれ、私は司法解剖の場所から町屋斎場への搬送と葬儀予約をお願いした。
不安の始まり
ところが、話を進めるうちに不安が募り始めた。無宗教の葬儀を希望していた私に対し、担当者は「できますよ」と言うだけで、どんなスタイルがあるのか、どのように進めるべきかといった具体的なアドバイスが一切なかった。私が不安を感じている様子にも特に耳を傾けてくれるわけではなく、相談というよりも事務的に流されている感覚だった。
その業者について調べようとホームページを確認しても、会社の情報が曖昧で具体性がない。私の不安はさらに膨らんだ。
地元の葬儀社に相談
そんな中、町屋斎場で葬儀を行うこと自体は決まっていたので、「地元の葬儀社に相談してみよう」と思い立ち、親戚から聞いていた「みはし」という葬儀社に電話をかけた。すると、驚くほど親身になって話を聞いてくれた。
「無宗教でも、ご家族の気持ちを尊重した形で進められますよ」 「安心してください、最適なプランを一緒に考えます」
そういった温かい言葉に、不安は一気に消え去った。「ここなら信頼できる」と確信し、R葬儀社には断りを入れることを決めた。
高額請求の衝撃
ところが、その後、R葬儀社から28万円もの請求書が届いた。内容は「搬送費用」とのこと。しかし、行政に確認したところ、司法解剖後の遺体搬送費は町屋斎場まで無料で手配されていたことが判明。私はこれを「不当請求」だと感じ、すぐにR葬儀社に問い合わせた。
「28万円は何の費用ですか?」と尋ねても、曖昧な回答ばかりで明確な説明は得られなかった。
対応の結果
私は消費生活センターに相談し、この請求の正当性を確認してもらった。その結果、「不当な請求である可能性が高い」という判断が下され、最終的に支払いは不要であることが分かった。請求を拒否する旨を正式に伝えると、それ以上の連絡は来なくなった。
みはしさんの温かいサポート
最終的に、「みはし」さんにお願いした葬儀は本当に素晴らしかった。無宗教の希望に沿いながらも、母への感謝を込めたシンプルで心温まるセレモニーを行うことができた。町屋斎場での進行もスムーズで、何より「母をしっかり見送ることができた」と心から感じられた。
教訓
この経験を通じて学んだのは、葬儀社選びは慎重に行うべきだということ。そして、困ったときは地元の信頼できる業者に相談することが大切だということだ。親身に対応してくれるところを選べば、不安な気持ちも安心に変わる。
「みはし」さんに巡り会えたことに感謝し、これから同じような状況に直面する方々には、ぜひ地元で評判の良い葬儀社に相談することをおすすめしたい。