葬祭費の申請方法は?必要書類と準備事項、支給申請書の記入例、申請手続きの流れを解説
葬祭費の申請を行うには、いくつかの書類を揃えて、支給申請書に正確な情報を記入する必要があります。手続きの流れを把握し、必要書類をしっかり準備することで、スムーズに申請できます。ここでは、葬祭費申請のために必要な書類と準備事項、支給申請書の記入例、そして申請手続きの流れについて解説します。
必要な書類と準備事項
葬祭費の申請には、故人や葬儀を行った人に関する書類が必要です。以下が、申請に必要な書類とその準備事項です。
必要な書類
- 死亡診断書または死体検案書の写し
- 故人の死亡を証明するための書類です。病院や医師が発行するもので、死亡届を提出した際の写しでも申請可能です。
- 火葬許可証または埋葬許可証の写し
- 役所に死亡届を提出した後に発行される許可証です。火葬または埋葬を行ったことを証明するために必要です。
- 葬儀費用の領収書の写し
- 葬儀社や火葬場から発行された領収書の写しを提出します。支払った費用や葬儀の日時が記載されていることを確認してください。
- 故人の後期高齢者医療被保険者証の写し
- 故人が後期高齢者医療制度の被保険者であったことを証明するため、後期高齢者医療被保険者証の写しを提出します。
- 申請者の本人確認書類の写し
- 申請者の本人確認ができる運転免許証やマイナンバーカードなどの公的な書類の写しです。
- 振込先の銀行口座情報
- 葬祭費が振り込まれる銀行口座の通帳またはキャッシュカードの写しが必要です。口座名義や口座番号が確認できる部分を準備します。
準備事項
- 申請書を提出する際には、必要書類が全て揃っているか確認しましょう。
- 葬儀を行った日からできるだけ早く申請手続きを行いましょう(申請期限は通常2年以内)。
支給申請書の記入例
支給申請書の記入は、正確に行うことが重要です。以下に一般的な記入項目と記入のポイントを示します。
支給申請書の記入例
- 申請者の氏名・住所・連絡先
- 申請者(葬儀を執り行った人)の氏名、住所、連絡先(電話番号)を正確に記入します。書類に記載する氏名は本人確認書類と一致するように記入してください。
- 故人の氏名・住所・被保険者番号
- 故人の氏名、住所、後期高齢者医療被保険者証に記載されている被保険者番号を正確に記入します。
- 葬儀日・葬儀を行った場所
- 葬儀が行われた式場や火葬場の名称と所在地を記入します。併せて、葬儀が行われた日付も記載します。
- 振込先の銀行口座情報
- 銀行名、支店名、口座種別(普通・当座)、口座番号、口座名義を正確に記入します。名義がカタカナで表記されている場合は、カタカナで記載します。
- その他の注意点
- 特記事項がある場合は、申請書の空欄に記入します。例えば、申請書類に不備がある場合、担当者に相談した内容などを追記します。
申請手続きの流れ
葬祭費の申請手続きは、書類を揃えた後に自治体の窓口で行います。以下が一般的な申請手続きの流れです。
手続きの流れ
- 書類の準備と確認
- 必要な書類を全て揃え、内容が正確であることを確認します。不足や不備がないよう、提出前に確認しましょう。
- 自治体の窓口に提出
- 故人が住んでいた自治体の役所(市区町村役場)で後期高齢者医療制度の担当窓口に書類を提出します。申請の際には担当者が書類を確認し、不備がないかをチェックしてくれます。
- 審査と受理
- 提出した書類が受理されると、自治体が内容を審査します。不備がなければ、葬祭費の支給が決定されます。審査には通常1〜2週間かかることが多いですが、地域によって異なる場合があります。
- 振込手続き
- 申請が承認されると、指定された銀行口座に葬祭費が振り込まれます。振込には1ヶ月前後かかる場合があるため、申請後は通知を待ちましょう。
- 進捗確認と追加書類
- もし振込が遅れている場合や追加書類が必要とされた場合は、役所に電話で進捗確認を行い、必要な書類を追加で提出するようにします。
葬祭費の申請には、正確な書類準備と申請書の記入が重要です。書類を揃えたら自治体の窓口に速やかに提出し、スムーズに申請が完了するように進めましょう。